経理の重要性~強い会社を作るために~

コラム
  • 経理とは何か?

経理と聞いた時に経理業務に携わったことのない人は、「数字に関する仕事」という漠然としたイメージを持っている人も多いかと思います。実際に経理業務に携わっている人でも、自分たちの仕事は会社の活動(売上や経費の支払い)に関して会計処理をして、お金の支払いをして、1年の終わりに税金の申告をすることだと思っている人もいるかと思います。

しかし、「経理」という言葉は「経営管理」という言葉の略称だと言われています。つまり、経理部とは単に発生した事実(売上や経費の支払い)を会計処理するだけではなく、それらの事実を基に、経営管理を担っていく部署であるということになります。

  • 経営管理とは?

経営管理という言葉には絶対的な定義はありません。管理の範囲にどこまで含めるのかによって変わってきます。私は経理部のあるべき姿は、経営判断に資する情報を生み出すことができる部署であると考えています。

極端な話、経理部が会社の活動を会計処理して税金の申告をするだけであれば、お金の支払いは別として、年に1度一気に会計処理をして申告をしてしまえば済むことになります。

しかしそれでは、今会社の業績はどうなのか、今とっている会社としての施策は売上の向上につながっているのか、などの経営者が今後どう会社の経営をしていけばよいのかの情報が1年遅れで経営者の手元に届くことになります。

黒字倒産という言葉があるように、経営者が自分の会社の数字をタイムリーに把握していないと、いくら売上が好調であっても、会社として存続していくことは難しくなります。

  • 強い会社を目指すために

経理に関するポイントは下記の3つです。

  • 経理とは経営管理のことである
  • 経営管理をすることで、会社の限りある資源(ヒト・モノ・カネ)を有効活用できる
  • 経理部のあるべき姿は経営者の意思決定に関与することである

会社を経営していく中で、最も重視すべきなのはもちろん本業の商品・サービスの質であることは間違いありません。ただ、いくらいい商品・サービスを提供して、売上が伸びていったとしても、それだけでは会社経営はできないという意識を持ってもらえたらと思います。

経理部は会社にとって生産性のない、言ってしまえば、しょうがなく置いているだけで、会社にとっては負担であるという意識を持っている経営者の方もいるかと思います。

しかしそれは本来の経理部の姿ではなく、単なる会計処理部のような扱いをしているからだと思います。

自分自身の経営判断の材料となる情報を提供してくれる、資金繰り面や今までとった施策の効果を把握できる情報を提供してくれる、そんな経営者の信頼できる右腕のような経理部を作ることができれば、会社経営の精度が向上すると思います。

どうすれば会計処理部から本来の経理部の姿にすることができるのか、自分の会社の経理部の状態はどうなっているのか、などのお悩みや疑問がありましたら、サイト上部のお問い合わせボタンよりお気軽にお問い合わせください。

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