会計士が大学の教室で漫才を披露して気づいた、「PR(パブリックリレーションズ)」と「ユーモア」の本質
まさか、大学の教室で「会計士が漫才をやる理由」を熱弁し、あろうことか実際に漫才を披露する日が来るとは。
人生とは、本当に何が起こるかわからないものです。
先日、大変ありがたいことに、日頃からお世話になっている世界に「0」をONする会社の松井社長にお声がけいただき、佐賀大学の特別講義にゲスト講師として登壇させていただきました。
社長が担当されている講義のテーマは以下のとおり↓
セルフブランディングやキャリア形成の基礎となる「伝える力」「共感を生む発想力」を学び身につけるため、「笑い」を通して映像教材の視聴やゲスト講師による実演、ディスカッション、グループワークなどから、学生自身が「お笑いと社会」との関わりを体感的に理解する実践的な教育を行う科目である。
その中で「パブリックリレーションズ(Public Relations)の実践要素として、いかにユーモアが重要か」という文脈があり、その具体例として僕たちに白羽の矢が立ったのです。
「数字」と「笑い」をどう接続するか
講義では、まず大学生の皆さんに「会計士・税理士の仕事」をできる限り噛み砕いてお話ししました。
「数字を扱う仕事=机に向かう地味な作業」という世間一般の誤解を、少しでも解きたかったからです。
その上で、なぜ僕たちが創業したのか、どんな理念を掲げているのか。
そして、なぜ一見対極にある「漫才」という表現方法を取り入れているのかというストーリーをお伝えしました。

そして講義の最後には、恥ずかしながら実際に漫才を披露させていただきました。
学生さんの前でネタをやるのは初めての経験。
登壇前は緊張で胃がキュッと縮み上がりましたが、いざ始まってみると、皆さんが驚くほど前向きで温かい反応を返してくれました。
春休みという期間にもかかわらず、自主的にこの特別講義に参加している3〜40名の学生さんたち。
彼らは行動ですでに「志の高さ」を証明しています。
話を聞く姿勢が素晴らしく、こちらの言葉を受け取る感度も圧倒的に高い。
僕たちが「笑わせた」というより、彼らの素直な反応によって「笑ってもらえる空気を一緒につくってもらった」というのが正しい感覚です。
漫才を通じた「PRの実証実験」
今回、僕自身が現場で最も深く学ばせていただいたのは、まさに講義のテーマである「PRの本質」についてでした。
パブリックリレーションズ(PR)とは、単なる「広報」や「目立つための宣伝活動」ではありません。
その本質は「自分(企業)と社会との関わりを設計し、双方向の良好な関係性を築いていくこと」にあります。
自らの思想を発信し、相手に受け取ってもらい、少しずつ信頼の貯金を積み上げていくプロセスそのものです。
そして非常に面白かったのは、僕たちが講義で行ったこと自体が、巨大な「PRの実証実験」になっていたという事実です。
僕たちはいきなり漫才(コンテンツ)を投下したわけではありません。
最初に自分たちの背景、理念、キャラクターといった「文脈」を自己開示しました。
するとそこに共感が生まれ、学生さんたちとの間に「小さな関係性(信頼)」が構築されます。
その土台(心理的安全性が確保された状態)があったからこそ、ユーモアというスパイスが機能し、漫才が単なるおふざけではなく、僕らの思想を伝える強力なメッセージとして届いたのです。
つまり、「いきなり“コンテンツ”を投げるのではなく、その前に“関係性”をつくることが、結果として伝わり方を何倍にも増幅させる」。

ユーモアは、関係性を潤滑にするための極めて高度なコミュニケーションツールです。
これを身をもって体感できたのは、専門家として経営やビジネスに向き合う僕たちにとっても、計り知れない収穫でした。
講義の実例として登壇したつもりが、一番学んで帰ってきたのは僕かもしれません。
「関係性をデザインする」パートナーとして
この特別講義を通年の一般教養科目として組み込み、より多くの学生さんに届けたいと松井さんはおっしゃっていました。
もし実現するなら、ぜひまた講師陣の一人として、この熱い場に関わらせていただけたら最高です。
(自分が学生なら間違いなく全日程通いつめていました)

企業の採用、組織づくり、そしてブランディング。
現代のビジネスにおいて「関係性の構築」と、そこにある種の「ユーモア(人間らしさ・余白)」を持つことは、ますます重要になっています。
僕たちも、ただ数字をまとめるだけの専門家ではなく、お客様と共に社会との「関係性をデザイン」し、時にはユーモアを交えながら面白い企みを仕掛けていくパートナーでありたいと強く再認識しました。
「うちの会社やコミュニティでも、こんなテーマで話してほしい」
「ちょっと変わった会計士と一緒に、何か面白いプロジェクトをやってみたい」
そんなふうに感じてくださる経営者の方や、志を同じくする同業の先生がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にお声がけください!
いつでも喜んで飛んでいきます。
最後に、このような貴重でスリリングな場をご用意くださった松井さんに、改めて心より感謝申し上げます。
学びと笑いと極度の緊張が同居する、最高の経験でした。
また教壇(とセンターマイク)に立つ機会をいただけるよう、日々精進していきたいです。
佐賀がすごい
そもそも今回、僕は初めて佐賀県に足を踏み入れたのですが、めちゃくちゃいいところでした。
「佐賀は出れるけど入られへん」というさやかのネタがありましたが、正直に佐賀に入ることがあるとは思っていませんでした(笑)
というか、それほど特別な感情を抱いていたわけではなかった、というのが正直なところです。
ただ実際に行ってみると、新幹線の駅から徒歩圏内に素敵な街があるし、空港へもアクセスが良い。
(しかも駐車場がタダ!)
その空港も、漫画「キングダム」の作者の故郷らしく、キングダム空港に様変わりしていました。
中の展示物もすごく面白かったです。

何より僕の大好きな日本酒がすごく美味しくて、松井さんに紹介していただいた素敵なお店で、美味しいご飯と日本酒をいただきました。

唯一願いが叶うなら、大阪から飛行機で直接行けたらいいなと思っています。東京からは簡単に行けるそうです。
行ったことがない方は、一度は行ってみてもいいんじゃないかなと思います。
僕の故郷である滋賀と佐賀は名前が似ておりますが、滋賀に劣らず、佐賀もいいところだなと感じました^^