ライフサイクル ~会社も歳を取る~

コラム

ライフサイクルというといきなり保険の話とかが始まりそうな雰囲気になりますが、

今回は製品ライフサイクルというものを見ていきたいと思います。

会社も「法」という名前の通り「人」です。

人である以上会社も日々成長を続け、時代に対応するために変化する必要があります。

そういった変化が前回のブログ記事にもある組織の在り方にも反映されてきます。

進化する会社「ティール組織」を学ぶ

会社が販売する製品に関しても時代の流れによる変化があります。

それを人生のようにあらわしたものが製品ライフサイクルです。

自社が販売している、または販売しようと考えている製品がどのサイクルにあるのかを知ることはとても大切です。

では早速製品ライフサイクルの各段階について見ていきましょう!

導入期

人で言うと生まれてから小学校に入る前くらいまででしょうか。(この例えは私の完全な主観です)

まだまだ製品が世間に認知されておらず、初めて市場に導入されるタイミングです。

製品がほとんど知られていないことから需要は少なく、顧客となるターゲットはアーリーアダプター(流行に敏感で新しい製品やサービスを早い段階で受け入れる人)となり、

今後成長していくにはオピニオンリーダー(他の人にも影響を与える人)に製品を知ってもらうことが必要となります。

導入期の売上は緩やかに上昇しますが、生産設備への投資や宣伝に多くの資金を必要とするため、先行投資が必要な時期です。(赤字が出てしまう時期ですね。)

成長期

小学校入学から大学生いったところでしょうか。(よくわからない例えになってきたのでここでやめます)

続けてきた広告の成果や口コミなどにより製品の認知度が高まり、市場のニーズがグンと伸びる時期を成長期と呼びます。

顧客となるターゲットはアーリーアダプターかアーリーマジョリティ(新しい物好きの中の後続。アーリーアダプターが使っているものを取り入れる人たち)となり、他の多くの人にも影響を与えて市場を拡大していきます。

成長期には第2陣の後発企業が新規参入してきて市場が激化し、価格競争が生じ、消費者は手ごろな価格で製品を利用することができるようになります。

導入期よりもライバルが多いために宣伝する費用が多くかかりますが、売上は急激に上昇し、さらに大量に生産することによりコストの削減ができるなど、利益を獲得するチャンスの時期でもあるため、ここを逃さないようにすることが大切です。

成熟期

製品がだいたい世の中に知れ渡って、需要が一段落する時期のことを成熟期といいます。

成熟期では売上・利益ともにピークに達していて市場の成長が今までとは異なり鈍くなります。

新規参入企業による価格競争が激しくなるため利益率は下がりますが、市場規模が最大になっているため、安定した売上・利益を見込めます。

成熟期では製品の価格や機能だけではなく、他の企業との差別化を図るべくブランドイメージの確立・向上のための戦略が必要となってきます。

衰退期

時の経過とともに市場ニーズが低下していき、売上・利益ともに減少の一途をたどる時期を衰退期といいます。

価格競争によって利益率が下がっている状況の中でさらに販売数も減少することから、

次々と企業が撤退をしていき、市場規模はどんどんと縮小していきます。

ただ、撤退する企業が多いため、そこでもう一工夫をすれば市場シェアを独占できる可能性もあります。

まとめ

製品ライフサイクルは製品が世に出てから終わっていくまでを「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」の

4つに区分することでその製品が属する市場の成熟度を理解することができますが、

必ずしもこれら4つの区分通りの流れで行くとは限りません。

導入した途端に爆発的にヒットする製品もあれば、売れるだろうなと予想されていた製品も成熟期を迎える前に衰退期に突入してしまう場合もあります。(一発屋みたいなものですね、、、)

特にインターネットの進化により変化が激しいこの時代では、今までよりも更に変化が読みづらいため、ライフサイクル通りに進まないことも念頭に置いて、市場を見極める必要があります。

最後までお読みいただきありがとうございました。