「仕事力」を高める

コラム

「日々進化!日々の仕事で気付いたことを紹介します!」

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今回は「値付け」について考えてみたいと思います。

先日、サービスの価格設定について相談を受けました。
独立当初ということで、その不安からすごーく安めの値段をつけようとしていた彼女に対し、
僕は「もっと(料金を)あげた方が良い!」と言いました。

これにには色んな理由があって、
一つは単純に算数的な問題です。
売上を分解すると、どんなビジネスでもつまりは「数量×単価」になる訳ですが、構造的に中小・零細企業は「数量」が取れません。
だから戦う場所をしっかりと定義して、「単価」を上げていかないとやっていけないという側面もあります。

また、値付けの根本的な問題として、「その値段は何に対しての対価なのか」が挙げられます。
原価がかからないサービス(マッサージとか僕らのような士業とか)は特にそうです。
彼女の職業もそうでした。

こんな有名な話があります。
「ファンなので絵を描いてほしい」とレストランで婦人に声をかけられたピカソは、その場でささっと絵を描いてこう言いました。
「100万ドルです」
対して婦人は、
「30秒で描いた絵が100万ドル?!」
と激怒しました。
しかしピカソはこう答えます。
「いいえ、40年と30秒です。私はこれを書くために生涯をささげてきた」と。

原価が6,000円だから売値は1万円くらいかなあ、
とか
だいたい1時間くらいの施術だから、1万円は高すぎるなあ、
とか。
僕たちは何か拠り所が欲しいし、その方が説明しやすいので、原価や時給に引っ張られて値付けをするのですが、
「そのサービス自体にどれだけの価値があるのか」
についてフラットに考えてみても良いんじゃないかと思います。

彼女も何年もかけてスキルを磨いてきた訳で、決して安売りするようなものではないと僕は思いました。
かく言う自分も値付けには散々苦労しているのですが笑

アドバイスをしながら僕自身も見直すところがあるなと考えて共有しました。
ぜひ参考にしてみてください^^