年間100冊の本を読む久保がオススメ本を紹介!

コラム

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『住まいの解剖図鑑』(著)増田奏
https://www.amazon.co.jp/dp/4767809185/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_i_43R1PVY8PTREYDP18B4P

前回ご紹介させていただいた、図面にまつわるミステリー『変な家』、読んでくださった方いらっしゃいますか?
感想など教えてくださいね。

ということで今回も家にまつわる本です!


みなさんはホテルと旅館の違いをご存知でしょうか?

和風or洋風?
布団orベッド?
大浴場orバスタブ?

色々思いつくと思います。
そしてどれも正解です。

ですが、トドメを刺すのは『靴を脱ぐか、脱がないか』という点です。
旅館では玄関で靴を脱ぎますが、ホテルは部屋に入るまで靴を脱ぎません。

廊下を浴衣(パジャマ)で歩けるかどうかという考え方もできますね。

つまり、旅館とホテルとでは【ウチ】と【ソト】の境目がどこにあるかが違うのです。

旅館では、玄関に入った瞬間【ウチ】になり、ホテルでは部屋に入るまで【ソト】なんです。

そしてこれは心の距離と密接に関係しています。

恋人の家に上がった瞬間、なんだか心の距離が縮まった気がしますよね?
そうなんです。僕たちは靴を脱ぐと気心を許し合える感じがするんです。
逆に、仕事の出張という場面では、旅館を選ぶことはあまりありません。

ただ、ビジネスへの応用という意味で言うと、
先方と距離を縮めたいときや、大事なお願い事を聞いて欲しいときは、わざと靴を脱ぐ店を選び、
無防備な状態で話をすると上手くいく確率が上がるかもしれません。

悪代官はだいたい靴を脱ぐ料亭の個室で話をしていますよね(笑)


という感じで、『ヘ〜〜っ!』と思えることが他にもたくさん出ています。

本書は、建築系の学生や若手の設計士さん向けに書かれたものですが、
上記のようにビジネスにも応用が効くので、建築の専門家だけじゃなく、ビジネスパーソンにも役立ちます。

ぜひ手にとってみてください!