今週の格言『もっとも偉大なのはメタファーの達人である』By アリストテレス
今週は普段弊社が発行しているメールマガジン【KUMAマガジン】より記事を抜粋してお届けします!
「例え話」が上手な人の話って面白いですよね。
このメルマガのテーマである、【ユーモア】のある生活にもメタファーは欠かせません。
全然関係のないと思っていた話でも、自分が興味のある分野に例えられると、途端に話がスッと入ってきます。
小さいとき、おっさんって野球の例えばっかりしておもんないなあ、と思っていたのですが、今では理由がよくわかります。
多くの人(昔は今よりももっと多かったハズ)が興味を持っている【野球】というテーマになぞらえて説明することで、話を分かりやすくしていたんですね。
『いつまでも素振りしてたらアカン、バッターボックスに立て』
みたいな。
とはいえ、同じ例えばかりしていても芸がない。
本質を捉えた、バリエーション豊かな例えをできる人は、ものごとを「抽象化」する能力が高いと言えます。
そして個人的に上手いなと思うのは、例えの「距離感」。
一見遠くにある、関係がなさそうなものの本質的な共通点を見つけ、取り出してくる【技】を見た時にはシビれます。
以前Twitterでこんな例えを見つけました。
『顔はセンター試験、性格は二次試験』
センターで足切りされる人もいれば、センターだけで合格する人もいるし、センターが悪くても二次試験で挽回する人もいれば、そもそもセンターを使わない人もいる。
恋愛を受験に見立てた、最高傑作だと思っています。
こんな感じで、例えの距離が遠ければ遠いほど、関係がなければないほど、すげえ!となります。
しかし、そこで敢えて【ゼロ距離】をやってのけたのが松本人志さん。
番組でうす~いカレーを食べた時に言った例えが秀逸でした。
相場は、『水みたいなやあ』くらいの例えになりそうなところ、彼はこう言ったんです。
『これにカレーかけて食べたいなあ』
いやもう、これには勝てんなと思いました(笑)
さすがです。
と、話が半分脱線してしまったのですが、
仕事でもプライベートでも、人に何かを伝える際に、「たとえ」は非常に使える技です。