図で考える大切さ ~頭を整理しよう~
会議で議論が進むにつれて何がどうなっているのか分からなくなっていくということはよくありませんか?
その時にささっとホワイトボードに図を描いて、議論をまとめて解決策を導きだしてくれる人を皆さんも見たことがあるかと思います。
私たちKUMAが師と仰ぐコンサルタントの方もよくホワイトボードに図を描いて問題の解決策を導き出していました。
先日のブログで紹介したKUMAの合宿でもそれに倣いホワイトボードに図を描いて今後について議論を交わしました。
なぜ図を描くことが大切なのか。そのことについて今日は見ていきたいと思います。
全体像を見渡せる
言葉だけで議論を進めているとどの部分に関する話をしているのか、どの範囲まで話が及んだのかが会議に参加しているメンバーの
頭の中だけで展開されていき、認識のずれが生じてきます。
また、一つの論点に議論が集中してしまい、深く議論を重ねたつもりになっていてもかなり
局所的な問題の解決にしか繋がっていないということもあり得ます。
ホワイトボードや1枚の紙に書いて考えることで視野が広がり、物事を俯瞰的に見ることができます。
そうするとその1枚の紙が抜けや漏れのない、議論する対象の全体像を表す、いわゆるビッグピクチャーになります。
視野を広げて考えることにより物事を進める際の「想定外」を減らすことができます。
思考の見える化ができる
議論を進めていくとなんとなくわかったような気持ちになることもありますが、図を描いて整理することで
本当にその議論で導き出された解決策が全ての問題を解決する方法として相応しいのか、甘いところはないのかという確認ができます。
完璧だと思っていても案外図にしてみると漏れだらけだったという経験をお持ちの方も多いかと思います、、、
さらに図を描くことでイメージとして頭の中に残り、ただ議論していただけの時の議事録を見たときに比べて、図を見返した時の
思い出す深さに差が生まれ、考え直す時にかかる時間にも差が生まれます。
本質が明らかになる
図を描いて議論することの一番のポイントはホワイトボードや1枚の紙に書かなければならないという範囲の制約から
情報量がかなり絞られることになり、余計な情報がどんどんそぎ落とされていくことです。
情報が多すぎると人の思考は低下していきます。
この思考低下についてよく例えとして出されるのが地図です。
目的地に向かうときにその目的地の写った航空写真を渡されるよりも、グーグルマップ、もしくは
手書きの建物をワンブロックごとにまとめて四角で表すなどの簡単に書いた地図の方がより分かりやすく目的地に到着できるはずです。
航空写真は正確で事実を写しているものですが、情報量が多すぎるため思考が低下してしまうのです。
情報は多ければ多いほど良いというものではなく、本当に大切なものだけがしっかりと見えていることが大切です。
図を描いて情報をそぎ落とすことは大切なものが何かを明確に示すことに繋がります。
まとめ
AIに様々な仕事が取って代わられると言われていますが、AIが得意とするのは様々な条件を組み合わせて最適解を導き出すことだと言われています。
図を描いて物事を抽象化して、その抽象化したものから関係性や構造を読み解いて解決のヒントを探るという行動はAIではできないものです。
AIのできる分野でAIと勝負をする必要はなく、そこはAIをうまく活用して自分は人間にしかできない思考を凝らす、
つまり、図を描いて考えることなどに注力することがこの先必要となるのではないかと思います。
私たちも合宿中に図を描くことで気付くことが多くありました。
皆様も経営戦略を立てる際など重要な議論を行う場合には図を描いて考えてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。