マーケティング基礎 ~ターゲティング~
前回のブログで書いたセグメンテーションの次のステップとして今日のターゲティングがあります。
自社の商品やサービスを誰に向かってアピールするのか、それを考えるために、まずはお客さんを様々な切り口で区別をつけていくのがセグメンテーションでした。
次に区別したお客さんのどの部分にアピールをするのかを決めるのがターゲティングです。
セグメンテーションとターゲティングをする際に重要な指標となる6つのRというものがあります。
順番に見ていきましょう!!
Realistic scale(有効な規模)
選択しようとするマーケット(市場規模)は適切かどうか。
参入する市場規模は大きければ大きいほど魅力的ですよね。
でも、市場規模が大きければ大きいほど競合は多くなり、また、新規参入も増えやすくなるというデメリットもあります。
進出する市場を選ぶ場合には、その事業あるいは商売が成立する最低限の規模を獲得できるセグメントでなければならないということです。
Rank(優先順位)
セグメンテーションの結果、進出しようとするセグメントが複数出てきた場合には、
アプローチをした場合にそのセグメント内にだけ反響があるものではなく、
他のセグメントにも反響が出そうなセグメントから優先的にアプローチするべきというものです。
例えばSNSのフォロワーが10人の人と100万人の人がいた場合、
100万人のフォロワーがいる人にアプローチをする方が他の多くの人に影響を及ぼしてくれるということです。
Rate of growth(成長率)
今後成長する市場なのかどうか。
市場の成長率を示す指標で、競合の売上高や対象となるジャンルの商品、サービスの消費額などを参考に判断します。
たとえ今は小さな市場であったとしてもこれから急激に成長していくような市場であれば利益を獲得するチャンスになります。
逆に言うと衰退し始めている市場であれば、その市場を避けるという選択肢が出てきます。
市場の規模は大きいが成長率に欠けるという場合もありますので、長期的な視点を持って判断することがポイントです。
Rival(競合)
ライバルとなる競合がどのくらいいるのかを考える指標です。
すでに競合がその市場で大きな地位を占めている場合には、その市場の魅力度は下がります。
しかし、競合がかなりの数いたとしても、市場の規模が相当に大きい場合には新規参入して利益を確保できる可能性はあります。
Reach(到達可能性)
ターゲットとして選んだお客さんにアプローチできるかどうかを判断する指標です。
会社が色々なプロモーションを仕掛けても、お客さんに届かなければ意味がありません。
参入しようと考えている市場がたとえどれだけ魅力的であっても、地理的に遠いなどの理由で顧客に的確なアプローチができないであれば、その市場に参入するのはリスクが大きくなります。
Response(測定可能性)
アプローチした効果を測定できるかを判断する指標です。
商品やサービスを広める施策をいくら実行したとしても、その施策にどの程度効果があったのか判断することができなければ、
ビジネスの目標達成に致命的な影響を与えるだけでなく、チームのモチベーションやメンバーの評価にも関わります。
施策の効果を測定する指標は、1つに限定せず複数持つことが理想です。
まとめ
どのようなお客さんを自分の会社のターゲットとするのかを検討する際、
闇雲に市場分析などを行っても高い効果を期待することができません。
今回紹介した6つの指標を、自社が提供する商品やサービスがどのターゲット層に適しているのか、
現在検討しているターゲットは正しいのかどうかなどを判断する基準として使用することで効果の高い分析を行うことができます。
KUMA Partnersでは新規参入もしくは既存商品・サービスをどんな市場をターゲットにするべきかという検討をする際のお手伝いをさせていただいておりますので、お気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。