ブログ

経営理念ってなんだろう?その意義を考えてみた。

  • 経営理念とは?

    広辞苑によると、経営理念は「企業行動における基本的な価値観・精神・信念あるいは行動基準を表明したもの」と定義されています。ものすごく簡単に言うと、「会社が大切にしているコトを言葉で表したもの」と言っていいでしょう。
    有名な会社のWebサイトを見てみると、例えば、ファーストリテイリングでは「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」という言葉で表現しています。他に、ソフトバンクは「情報革命で人々を幸せに」、リクルートは「私たちは、新しい価値の創造を通じ、社会からの期待に応え、一人ひとりが輝く豊かな世界の実現を目指す。」という経営理念(基本理念)を定めています。

    《引用元》
    ・ファーストリテイリング:https://www.fastretailing.com/jp/about/frway/
    ・ソフトバンク:https://www.softbank.jp/corp/aboutus/philosophy/
    ・リクルートHD:https://recruit-holdings.co.jp/who/management/

    経営理念には創業者/経営者の強い想いが込められていますね。
    ちなみに、これらのサイトを見ていると、経営理念という言葉以外に、“ミッション”や“ビジョン”、“バリュー”、“行動指針”などの単語が出てきます。それぞれ用語としての使い方に違いはあるものの、ここではこれらをまとめて「経営理念」として話を進めたいと思います。

  • 大企業だけが作るもの?

    経営理念は有名な大企業だけが作るものでしょうか。そんなことはありません。中小企業や従業員数名の小さな会社であっても経営理念を作ることは有効です。もっと言えば、個人であっても(経営)理念を定める意義はあると考えています。
    経営理念を作る目的はひとことで言うと「価値観の言語化と共有」です。これがなされることで様々な効果(メリット)が得られます。そして、明確な経営理念を定めている会社が、当該メリットを享受して、強い経営が実践でき、長生きできるのではないでしょうか。

  • 経営理念を作るメリット

    私が考える経営理念を作るメリットは主に以下の3つです

    組織の指針となる
    会社は無数の意思決定によって成り立っています。個々の従業員の判断が会社の方向性を決めることになりますが、従業員の判断は必ずしも経営者が意図したとおりになされるとは限りません。そして経営者自身も、その時々で流行りものやおいしい儲け話などに判断が揺らいでしまいそうなときがあります。そんなときに経営理念がひとつの判断軸となり、長期的に正しい意思決定ができるようになります。

    従業員のモチベーション向上
    誰でも上から命令されると嫌な気持ちになりますよね?従業員も個々の意思決定について口を出されるとモチベーションが沸きません。経営理念という形で組織の大枠を共有し、その考え方からそれない範囲内で従業員が自身の裁量で自ら考えて行動できれば、モチベーションを維持・向上できるのはないでしょうか。

    人材採用に活かせる
    ご存知の通り、今日本は深刻な人材不足です。優秀な人材に出会えるのは容易ではありません。また、面接に来てもらえたとしても、その方のパーソナリティや考え方が会社の価値観と合うかどうかを短時間で判断するのは非常難しいです。経営理念として会社の価値観を明確にし、これを発信することで、どんな会社なのかを社会に知ってもらうことができ、これに共感する人材を雇用しやすくなるのではないでしょうか。

  • 経営理念の作り方

ポイントは以下の3つです。
①創業者/経営者の価値観や熱い想いが込められているか
②みんなが腹落ちするものになっているか
③シンプルかどうか

このうち①については問題ないでしょう。
次に②については注意が必要で、いくら経営者の想いを込めたカッコイイ経営理念が完成したとしても、みんなが納得できるものでなければ「組織の指針」にも「従業員のモチベーション向上」にもなりませんよね。ですから、従業員がいる場合にはその気持ちも吸い上げるような工夫が必要です。
最後に③は好みもあるでしょうが、シンプルなものの方がスッと頭に入ってきますし、覚えやすいのでオススメです。そのためには、たくさんの意見、アイデアを出すだけ出して、不要なものをそぎ落とし、コアとなる価値観に収束させていくというプロセスが必要です。

上記3つを可能にする手段として有効なのが、「合宿」を行うことです。実施方法は会社規模によって異なりますが、全員参加型や、主要幹部のみ参加してあとのメンバーにはアンケートや投票を実施するなどの方法が考えられます。
朝から寝るまで、会社のことを考え、本音をぶつけ合う機会はそうそうありません。
そこから生まれた経営理念はきっと良いものとなるでしょう。

私たちKUMA Partners.,Ltd.ではそういった合宿のサポートも行っています。
事前準備としての考え方やフレームワークについての勉強会、プラン策定、そして当日ファシリテートと後日フォローまで、素晴らしい経営理念が作成できるよう精一杯お手伝いをさせていただきます!

ご興味のある方はサイト上部のお問い合わせボタンよりお気軽にご連絡ください。

関連記事

  1. 原価計算の分類について
  2. ビジネス合宿の有用性 わたしたちもやりました
  3. PEST分析~マクロの視点~
  4. その設備投資大丈夫??
  5. その設備投資大丈夫?? その2
  6. 従業員を守る・育てる!人事制度入門編
  7. 上場を目指す!資本政策の手順。
  8. マクレランドの欲求理論で考える人事戦略

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP