青汁と王子と税金と ―脱税を考える―

コラム

餅は餅屋です

元青汁王子という方のニュースが盛り上がってますね

全盛期の頃、テレビにもよく出てたみたいですが、私はあまり存じ上げず

でも調べてみると面白い人ですね

次はN国から都知事選に出馬するとか

やっぱオモロい

要チェックやで

ホリエモンが動画で面白くわかりやすく説明してるので興味のある方は見てみてください

さて、この青汁さん、“法人税法違反”で捕まってます

つまり『脱税』です

いい機会なので脱税含む“税金を減らすこと”ついて考えてみようと思います

まず、

『脱税』というのは、意図的に所得を隠して、納税額を減らすこと

よく似た言葉に『節税』や『申告漏れ』、『租税回避』など聞かれたことがあると思います

これらは少しずつ違っていて、

整理すると下表のようになるかと思います

一番アカンのが『脱税』

意図的に隠すという違法行為なので捕まってしまいます

ひとつ飛ばして『申告漏れ』

これは、“なんかようわからんくて何もせんかったら税金払い漏れてた”

というパターンです。

去年か一昨年に流行った、仮想通貨で大儲けした人、

通称“億り人”という方々はこんな状況だったのではないかと思います

ただ、よくわからんというのも無理はない

税制度というのは非常に複雑で難しいです

海外が絡んでくるとさらに複雑

ただこれを勉強してキチンと理解すると、制度にスキがあることに気づきます

そんな制度の隙間や歪みを利用して、税金を減らそうとするのが『租税回避』と『節税』

まず、納税を回避するためだけに、通常では考えられない不自然な取引形態をとって

法の穴を“くぐり抜ける”ことが『租税回避』

通常、形式上は違法性がありませんが、あまりにも悪質だと脱法行為だとみなされてしまう可能性もあります

一方、ド正面から少しの“工夫”で正々堂々と納税額を圧縮することを『節税』といいます

私たちは、当然節税を目指すべきです

ただし、節税といっても魔法のような秘策があるわけではありません

日本の税制はよくできてます、ある意味

私が思うに、税金を減らす方法は3つしかないです

  1. 売上を減らす
  2. 経費を増やす
  3. 国の制度で税額を減らす

この3つです

まず、売上は減らす意味ないですよね?

少なく見せかければ『脱税』

また、経費を増やすということは支出が増えるということ

これすごく大事なコトなんですが、

税金対策でお金を使うこと=2割引きで買い物ができる ただそれだけです
(※法人税率20%と仮定)

8割分は単なる支出になるので、必要なモノじゃない限り使わない方がいいのは明らかです

会社はお金がなくなったら潰れてしまいます

もちろん経費を多く見せかけるのも『脱税』ですよ

となると実際の選択肢は最後の方法しか残らないです

『国の制度で税額を減らす』

国は、その時代の潮流や誰か偉い人の思惑に合わせていろんな税制上の優遇制度を設けています

雇用を増やしたければ、そういう企業が有利になる制度

たくさん設備投資をしてもらってお金を回したければ、そういう企業が有利になる制度

あてはまるものを探して適用します

繰り返しますが、節税に魔法は存在しません

オイシイ話があれば怪しいと思ってください

(節税コンサルタントとか。。。。)

というより、経営者の皆さんは、そういうチマチマしたことは気にせず、

本業でガッツリ稼いで、ガッツリ納税しましょう

その方がカッコイイし、経営者(会社)のバリューも上がる

するとまた次のステージに上がってさらに売上があがる

という良いサイクルに入っていけると思います

何のために会社を経営しているのか、今一度考えてみてはいかがでしょうか

経営理念、振り返ってみましょう

最後までお読みいただきありがとうございました

P.S.

とはいえ、税金は知らなければ損することはたくさんあるので、

教養レベルの知識は持っておくことをオススメします

細かいことは税理士に任せるでいいですが、彼ら(私含め)が変なコトを言っていたらツッコめるくらいの知識があった方が安心です