株式上場を目指す!ナカマを集める。

コラム

株式上場について書いています。

上場するためにはスゴいパワー、エネルギーが必要です。

社長がどんなにパワフルでも、ひとりでは絶対に達成できません。

精神面や知識面をサポートしてくれる”仲間”を集めて上場を目指したいものです。

上場を共に目指す“仲間”候補

従業員

まずはなんと言っても従業員。

みんなを味方にしたいところですね、。

従業員がちゃんと同じ方向を向いているかは上場のためのキーとなります。

みんなのベクトルが一緒だとハンパない力を発揮します。

 

上場に際しては、プロジェクトチームを作ることが一般的ですが、

自社にはそういう経験やノウハウをもった人がもともといないので、新たに上場プロジェクトのために人を採用し、その人たち主導で上場準備を進めるケースが多いです。

もちろんそういう知識や経験がある人間がプロジェクトにいることは非常に大事なんですが、

経営者として信頼できるのは、上場を目指す前からずっと自社で勤めてくれている、会社のことをよく知っている従業員でしょう。

こういう人にやる気と情熱を与え、プロジェクトチームに入ってもらえるようにするのも経営者の仕事です。

証券会社

株式上場において、最もと言っていいほど重要なパートナー

それが主幹事証券会社です。

 

主幹事証券会社は、上場準備の進行に合わせて色んなアドバイスをくれます。

上場以後も踏まえた上での会社の立場に立ったアドバイスはもちろん、

取引所が行う上場審査の前には、第三者的な立場で会社を審査したりします。

 

主幹事証券会社の役割はめちゃくちゃ複雑多岐に亘り、かつ非常に重要です。

繰り返しますが、上場を目指すうえで最も重要なパートナーのひとりですので、

主幹事としての経験と実績を考慮して証券会社を選択することがポイントです。

監査法人

上場するためには監査法人の監査が必要なんです。

 

もうちょっと詳しく説明をしますと、

上場するときに過去2年分の財務諸表等(≒決算書)を提出しないといけないんですが、

この財務諸表等について監査証明を受けていることが必要です。

しかも2年分。

 

よって、原則として監査が必要とされている期間(上場申請直前期以前の2年間)よりも前に監査法人と監査契約を締結する必要があります。

株式上場の意思がある程度固まったら、出来るだけ早い時期に監査法人に相談しましょうね。

 

また、監査法人には色んな公認会計士が働いていますが、やはり得意不得意があります。

法人としてIPO専門部署を設置しているところやしていないところ

通監査業務メインでIPOも兼務している会計士

IPOメインで監査業務も兼務している会計士

色々です。

ちなみに、2018年のIPO 90件を担当した監査法人は以下の通りです。

公認会計士ナビ(https://cpa-navi.com/archives/37002)より

やはり大手4社のシェアが高いですね。

 

色々と情報収集をして、一緒に歩むべき監査法人を選定しましょう。

 

なお、監査法人は監査を引き受けるに当たって、会社を審査します。

私の印象では、この審査が厳しくなっているようです。

 

この監査法人がいい!

と思っても引き受けてもらえない可能性もあるので注意が必要です。

ベンチャーキャピタル

ベンチャーキャビタルは、投資という形で資金を提供してくれます。

出資の割合にもよりますが、会社役員としてがっつりと経営へ参画したり、

会社の経営体制についてコンサルをしてくれたりします。

 

株式を保有している以上、会社と同じ船に乗っていることになりますので、一生懸命サポートしてくれます。

頼れるパートナーとなるところを見つけましょう。

顧問弁護士

上場にあたって必須!というわけではないですが、信頼できる顧問弁護士を見つけておいた方が良いです。

 

大きな訴訟案件を抱えていたりすると、上場審査上、不利に働くことがあります。

 

まず、裁判を抱えていれば、訴訟の内容や結果の見込みなどを開示しないといけません。

これは誰もがネットで見れちゃうことになので、会社のイメージという意味でも少なからず影響を与えます。

 

また、抱えている訴訟において賠償金を支払う可能性が高い場合、それを財務諸表等に反映させなければいけません。

これによりせっかく満たしていた上場の基準が満たされなくなる場合も十分に考えられます。

ややこしい訴訟案件はスッキリ解決した状態で上場を迎えられるよう、信頼できる弁護士を選びましょう。

コンサルティング会社

ぶっちゃけ、IPO支援という名のつくコンサルはいっぱいあります。

そのサービス内容も様々です。

 

上場準備の最初から最後までまるっとお任せするパターンもありますし、

上場に際して必要な事項のうち、ピンポイントを委託する場合もあります。

 

会計士の目線から必須になってくるなと思うもののひとつは、「内部統制(J-SOX)※」の導入です。

※内部統制(J-SOX)についてはこちらをご参照ください。

会社が上場すると、内部統制を整備して適切に運用していかなければなりません。

そして、この内部統制についても監査の対象となるんです。(一定の場合は免除期間あり)

 

でも内部統制ってどうやって整備していけばいいのかってわからないですよね?

ですので、この内部統制の導入に関するコンサルティングは外部に委託していることが多いです。

ここは公認会計士が得意とするところですので、

監査法人や会計士がいるコンサルにお願いするのが良いでしょう。

 

その他の業務に関しても、自社だけでは人手が足りないことがほとんどだと思いますので、

必要に応じて上手くコンサルを使っていくのがポイントかなと思います。

まとめ

上場準備を始めると、関係者がかなり増えます。

しかも今まで関わりもなかった人たちばかりです。

そんな人たちが”仲間”になり得るかどうか、

その判断はすごく難しいですよね。

また、上に挙げた人たち全員を自力で探すのは非常に難易度が高いですよね。

 

そんな必要はありません。

業界は狭いもので、誰かひとりでも良い人を知っていれば、見つければ、その人が信頼できる人を色々と紹介してくれます。

 

漏れなく私たちKUMA Partnersもその一員ですので、お気軽にお問い合わせ頂けたらと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。